そこに温泉があったから
白い鷹が通った路を
翌朝、まあちょっと曇天です。

朝はまだ早いですが松之山が遠いので早めの電車で向かいます。
お世話になったのはこれ。

北越急行ほくほく線上越線直通直江津行。上越線北越急行ほくほく線直通直江津行?ほくほく線直江津行?(本当にどれでもいい)これもどうでもいいけど、北越急行ほくほく線って声に出して読みたい鉄道会社名結構上位だと思う。1位?そりゃトウキョウリンカイコウソクテツドーリンカイラインに決まってます。
はい、こんなことはおいておいて、朝早いので前面展望みたいな席を確保できました。ヤッタ~!
上越線内は快速運転みたいな感じで通過駅があります。正確な扱いは快速なのか直通だと全部こうなのかは知りませんが。上越線の駅間、ただでさえ長いのに普通に2駅3駅と通過するので車窓はさながら特急です。六日町駅での乗務員交代を見届けて、ここからほくほく線区間です。
えー、皆さん、テストで定規を忘れたときはこのほくほく線のトンネル区間を定規代わりに使いましょう。

いや定規は冗談としても、山があればそれをぶち抜き、最短距離で街を結ぶという確固たる意志を感じる線形をしています。それもそのはず。このほくほく線、かつては東京から金沢までの特急はくたかが160km/hでぶっ飛ばしてた区間です。今は北陸新幹線に役目をバトンタッチして特急はなくなり、普通電車が95km/hで走る区間になってますが。それでも結構な速度です。
爆速でトンネルに入るので気圧がグッと変わってめっちゃ耳が痛い。特急はくたかは気圧変動対策でちゃんと密封されるようなドア構造をしてたらしい。それ普通電車にもほしい…。
トンネル内に駅があったりしてびっくりしながら(美佐島駅)、車窓が無限にコンクリート過ぎて暇だけど携帯は当然の如く圏外なのでローカルストレージの音楽を聞きながら、爆速で過ぎていくコンクリートと反射した窓に映る自分と反対側の席にいたおじさんをぼーっと見ながら1時間くらいの列車旅です。トンネルの切れ目でスマホが久しぶりの4Gを拾った頃、今回の目的駅に到着しました。

まつだい駅です。オレッ!それは「まつだい」ら健やろがい!
…今日寒いですね…。
ついに松之山温泉の文字が見えました。と言っても1時間コンクリート見てただけですが…。

まつだい駅からはバスに乗って松之山温泉に向かいます。昨日に引き続き秘境バスの様相です。

いつも見るようなバスのサイズの2/3くらいの変なサイズのバスが来ました。乗客は私とおじさま方が数名。おじさま方は途中の役場あたりで降りられて、そこからは私一人を松之山温泉まで連れて行ってもらうためだけにバスを運転していただきました。運転手さんありがとうございます。
途中、きれいな黄金色の棚田が見えたりしました。美しい…。松之山の温泉むすめの名前は棚美さんです。棚田が美しいから来てるのかな。美しいは 松之山温泉が美人の湯と呼ばれてるからか。棚は棚田でしょう。めっちゃきれい。

30分くらいバスに揺られて松之山温泉到着です。
奇跡のタイミングで
バスを降りて、いったん温泉街がどんなもんか歩いてみましょう。

美味しそうなごはん屋さん、公共浴場、立派なお宿、新しい見た目の建物の観光案内所…。ああ、やっぱり観光案内所に明かりはついていません。そりゃ定休日だし。そのお隣の十一屋商店ももちろん明かりは付いていな…
ついてるんだが!?!?!?

ええ?定休日じゃなかったんかーい。まあ開いてるんだったらいろいろ購入させてもらいましょう。
温泉むすめコラボラベルの日本酒、御泉印、その他お土産。
いやーいろいろ買えてよかった。レジで店主の方に今日定休日じゃなかったんですね〜と聞くと、
「午前中来訪の方がいるので開けてたんですよね〜」
とのこと。何ならもう店仕舞な感じっぽい。マジか。タイミング良すぎか?このお買い物奇跡だったらしい。本当にいいタイミングで来店出来たのもあるので、いづみんの缶バッチを奉納させていただきました。十一屋商店初めてのデザインでよかった。棚美さんコーナーも豪華でした。流石は松之山の旗艦店。

最後にはご厚意で温泉卵を頂いてしまいました。
ほんとに、本来はお休みのところお相手をしていただいたのに加えて卵まで…。本当にありがとうございます。店主さんの温かさ本当によかった。とてもいい思い出です。卵、めっちゃ美味しかったです。
十一屋商店の奥の方を散歩して30分くらいしてから戻ってきたらシャッターが閉まってました。ほんとに針の穴を通すようなタイミングで来たんだな…。一本遅いバスとかでも来店できてないと思うと本当に運が良かった。重ね重ねこんな場ではありますが、ありがとうございました!
松之山の奥の方
さて、十一屋商店でもろもろ済ませまして、松之山温泉街を堪能します。十一屋商店からバス停とは反対方向にもっと行きます。

これは不動滝。松之山温泉に沿って流れる川の上流です。

もくもく湯気も出ています。温泉街だぁ。
普通の人なら徒歩で行かないような更に奥の奥に行ってみます。


こういう神社すきなんですよね。結構な坂道を登って来てよかった。写真と一行でぴゅっと紹介してますが、ここに到達するのに十一屋商店で買った四合瓶を持ちつつ結構な坂道を登っています。

お米も育ってます。うまいんだよな新潟の米。めっちゃきれい。まじで山々しててthe自然の中って感じがいい。山の中にちょっとした人間の生活があるのがいい。4G入らんから私は生きていけないかもしれないが…。
誰も来ないような松之山温泉の奥の奥に来ました。帰りはガチ山道を通ってみました。


足元フッカフカだし、若干薄暗いし、変な動物出てきそうでちょっと怖い。
温泉街まで降りてくるとボトムスは湿ってるわ変な種付いてるわですごいことになってました。楽しかったけど、めっちゃ歩いて疲れました。お腹すいた。
温泉街の醍醐味
さて、ご飯は何にしましょうか。色々ウロウロして、ここにしました。

ちょっとずつ個人商店に入る抵抗感がなくなってきました。今日は山愛というお食事処でいただきます。肉厚なカツ丼です。ボリューミーでもぐもぐできてお腹を満たせました。棚美さんもいました。アコーディオン棚美さん。かーいい。松之山温泉も結構温むす頑張ってる感ある。嬉しい。


お腹も満たせたのでいざ温泉!!

鷹の湯です。the公共浴場って感じでもないですが、一番近いのはなんだろう。熱海の日航亭が近い雰囲気かな。
広い浴場です。さてかっぽーんと。
痛い!めっちゃしみるうう。
松之山温泉、温泉のでき方がちょっと特殊で、昔の海が高温で吹き出してるような温泉です。海だから塩分濃度がめっちゃ高い。温泉大好きだけどわたくし生まれながら肌が弱いんですよね…。アトピー体質というか。
だから肌に塩がしみるんですね。しみるけどお湯自体はめっちゃいいので気持ちいはきもちい。しみるのは入った瞬間だけなので長くいればもう温泉がが本気を出して癒やしてくれます。露天風呂も川が見えていい雰囲気です。
いい湯でした。

棚美さんじゃあの。
松之山でやりたいことはやりきりました。帰りの新幹線もあるので越後湯沢に戻りましょう。
バスまでちょっと時間があったのでちょっとまつだい駅方面まで歩きます。
歩いてるだけで特に大イベントもなかったので写真だけダイジェストでどうぞ。強いて言えばセブンイレブンの移動販売車があったくらいですかね。ちょっとおもしろかった。突然過ぎて写真がないのが悔やまれる。

これは松之山温泉の入り口。到着したバス停もこの辺です。


温泉街から下ってきて、集落の路地にあったトトロに出てきそうな雰囲気の神社。松苧神社というらしい。倒木の危険から切り倒されてしまったものの、かつては国の天然記念物になるような大ケヤキがあったらしい。この神社まさかのwikiが存在していて、実はめっちゃすごい神社だったのかも。


時間的に松之山支所前と言うバス停からバスに乗ることにします。松之山温泉から3kmくらい歩きました。楽しかった。
お家につくまでが旅行です
松之山支所前からまつだい駅まで、そこからほくほく線、上越線を乗り継いで越後湯沢に戻ってきました。越後湯沢でやることはまだあります。

ぽんしゅ館です。お酒がいっぱい試飲できます。

ズラッとお酒が並んでいます。500円でコインを5枚買って、コインをこの自販機的なところにいれて黄色いボタンを押すとおちょこにお酒が出てきます。色々飲みました。
楽しい。お酒エンタメいいっすね。
追加のお土産を仕入れて、新幹線での夜ご飯を調達します。さて帰りもよろしく、とき号!


夜ご飯は爆弾おにぎりを食べます。あとエチゴビールも飲みます。

最後の最後まで楽しみます。深夜バスとか飛行機とかと違って列車だと車内でのご飯ときめきます。匂いには気をつけてね!
あとがき。自分語り。布教。謝辞。
温泉旅行記・越後湯沢、松之山編お読みいただきありがとうございます。
めっちゃ楽しかった、充実した旅行でした。どこビュンで当てて本当に良かった。正直これがなかったら来ていない。
今回の温泉地は自然の中でのんびりしたり、ハイキングとかがお好きな方にはおすすめです。見どころも色々あるし、温泉もめっちゃいいし、ご飯もお酒も美味しいです。どの温泉地も満足でどこも素晴らしかったということ前提で、強いて序列をつけるとしたら3本指には入ります。
最近温泉旅行記シリーズ、色んな人から好評頂いておりましてめっちゃ嬉しい限りです。皆様にちょっとした旅気分を提供できたらと思います。
これは布教ですが、温泉むすめをすこりませんか???周りにぽかさんがいなくて寂しいんです!ぽかっていうのは温泉むすめファンの呼び名で男性はぽか旦那、女性はぽか女将って呼んだりします。まずは近所の温泉むすめから調べてみてはいかがでしょうか。近所じゃなくとももう120人以上顕現されているのできっとお気に入りの子が見つかるはずです!その子に会いに行きませんか!?
CHARACTER | 温泉むすめ公式サイト (onsen-musume.jp)
旅行は心を豊かにします。ちょっとした人との関わりがとても楽しくて、ちょっとした風景が心を洗います。お気に入りの景色を、建物を、お湯を見つけてみませんか?
はい。変な自分語りと勧誘を挟んでしまいました。まあ旅行記自体が壮大な自分語りみたいなところありますが…。
まだまだ書いていない旅行先溜まってるのでぼちぼち書いていこうと思います。
今後ともよろしくお願いします!
変な締めになっちゃいましたが、以上温泉旅行記・越後湯沢、松之山編完結です!
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